素敵なお話しですね
中貝宗治さんFBより↓
花嫁の父。ではありません(最近は、「嫁」という表現が気になるのですが、今回はお許しください)。
東京での式に出席できなかったぼくに、
ぜひドレス姿を見てもらいたいと、
新郎とともに、わざわざ豊岡に帰ってきてくれました。
2007年3月、当時中1だった彼女は、
新田小学校の児童らと共に市長室にやってきました。
「学校給食にコウノトリ育むお米を使ってください」
「なぜ?」
「消費が増えれば、生産が増えます」
2005年に放鳥されたコウノトリがカップルになり、
当時、新田の田んぼで卵を産んでいました。
農薬に頼らないコウノトリ育む農法も広がりつつありました。
子どもたちは、この農法が広がれば広がるほど、
豊岡の環境が良くなることを学んでいました。
「どうやったらこの農法を広げることができる?」
子どもたちは、まっとうな結論にたどり着きます。
「消費を増やせばいい」
「では、どうやったら消費を増やすことができる?」
ふと見ると、学校のそばにコンビニがありました。
子どもたちは、自分たちの主張を紙に書いて、店長に会いに行きました。
なぜコウノトリが滅んだのか。どのような努力があったのか。
何を目指しているのか。そして最後にこう言ったのだそうです。
「店長さん、お店の中で売っているおにぎり、
コウノトリのお米で作っていただけませんか?
そうすれば消費が増えて、生産が増えて、環境が良くなります」
残念ながら、実現しませんでした。
でも、子どもたちはくじけたりしません。
「次は何?」「学校給食!」そして、市長室にやってきました。
彼女はそのグループのリーダーでした。
これは、本当に驚きました。
何という行動力、何という論理の確かさ!
ぼくは約束し、今、豊岡の学校給食は、すべてコウノトリのお米です。
それだけで消費量は、1年間にご飯茶碗126万杯、
作付面積にして21.5ヘクタール増えた勘定になります。
子どもたちの行動が、事態を動かしました。
その彼女が、結婚して、報告に来てくれたのです。
何よりのプレゼントでした。
彼女はJICAに勤めていて、6月からヨルダンに赴任するそうです。
二人の幸せを祈らずにはいられません。
有加さん、初めて会ったときの驚きに負けないくらい、今日は嬉しかったよ。おめでとう!
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